ダイヤモンドの特異性!電気を通さない物質である理由とは
黒鉛とダイヤモンドは同じ炭素からできていますが、実は黒鉛は電気を通すのに対して、ダイヤモンドは電気を通さない物質であると知っていましたか。
黒鉛といえば鉛筆の芯として知られていますが、ダイヤモンドと同じなのになぜ電気を通したり、通さなかったりするのでしょうか。
その理由は炭素原子の結晶構造にあります。
炭素原子がすべて共有結合で並んでいる絶縁体のダイヤモンドは、電気を通さないようになっています。
対して黒鉛は共有結合で紙状になっていますが、ファンデルワールス力で紙同士を結び付けている絶縁体ではないため、電気を通し、柔らかい理由です。
なお、ダイヤモンドは熱を通すため、約600度の熱を与えると黒鉛化してしまい、さらに800度以上で炭へと変わってしまいます。