ダイヤモンドの歴史とカット技術の発展について解説します
ダイヤモンドが最初に発見されたのはインドの河川といわれています。
紀元前に書かれたインドの学術書ではダイヤモンドを「神秘的な宝石」と評し、単なる宝石としてだけでなく、強い魔力を秘めたお守りとして扱われた歴史があります。
しかし、ダイヤモンドの原石は硬すぎて当時の技術では加工できませんでした。
ダイヤモンドのカット技術が編み出されたのは、1475年のことです。
ベルギーのルドウィグ・ヴァン・ベルケムという人がダイヤモンドの加工法を発明したことで、その美しさが人々に広まったとされています。
カット技術の歴史は14世紀ごろまでに遡り、14世紀後半のパリやヴェネチアにはダイヤモンド専門の研磨師が登場し、様々なカット方法が模索されていました。
15世紀半ばに入ると、200種類以上のカット技術が編み出されたようです。
現在よく見られるブリリアントカットは、17世紀ごろに考案されたマザランカットがその原型といわれています。